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last up date
2006/06/07-14:06:47
寺院紹介/fp

高隆山 素玄寺

住職:三塚 大法

【本 尊】 釈迦牟尼仏
【開創年代】 慶長14年(1609)
【開 山】 天翁秀梅大和尚
【開 基】 金龍院殿要仲素玄大居士 初代高山城主金森長近公

【由 緒】
 戦国末期、豊臣秀吉の命を受け飛騨一円を平定した金森素玄長近は、飛騨一国3万8千石を与えられ天神山(現在の城山)に高山城を築き治世を行なった。小京都と呼ばれる高山の町と雅びな飛騨文化の基礎は長近によって培われたと言われている。武将でもあり文化人でもあった長近は慶長13年85歳で逝去したので、金森2代可重力が父の菩提追福のため当寺を建立し、その僧名をとって素玄寺と名付けられた。

【現 況】
 素玄寺は高山市街の東方、東山と呼ばれる高台に立ち並ぶ寺院群の中央に位置し、市街を眼下に眺望よろしき景勝の地に建っている。
 山門前の観音堂の本尊馬頭観音像は慈覚大師の御作と伝えられ毎年8月9、10日の縁日には市郊外の松倉山観音堂に移されて、昼夜を徹して法要が行われ、『松倉絵馬市』が開かれ賑わいを見せる。参詣者は紙絵馬を買い求め家内安全・商売繁盛・交通安全を願って家の入口に貼る。夏を彩る風物詩となっている。(国文化財)
 昭和34年(1959)高山市仏教会が発願して当寺裏に児童養護施設「飛騨慈光園」を開設し親を亡くした子供達に慈愛の手を差し延べた。経営母体の「飛騨慈光会」は地域の要望を受け知的障害者の養護施設を順次開設するなど飛騨全域の福祉に力を注いでいる。現在飛騨慈光園は「夕陽が丘」と名を替え市内山田町に移転されたが、今も宗門寺院は多く飛騨慈光会の経営に関わっている。

【交 通】JR高山駅より徒歩17分