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2006/06/07-10:46:26
寺院紹介/fp

瑞祥山 円成寺

住職:矢野 年孝

【由 緒】
当寺は岐阜県の最南端で隣りは三重県という位置に在り、行基菩薩の開かれたようで聖武天皇の天平6年(734)で凡そ1200年の年月を経ていると言い伝えがある。
元禄11年(1698)一人の農民(萬伯)が夢のお告げによって地蔵菩薩を発見し、これがきっかけとなって地蔵堂の建立の気運が高まり、三重県の桑名から竺峰補仙和尚を迎え開基とし、寺の形を整え竺峰和尚の師僧である今須妙応寺18世笑山祖悦大和尚を開山に話し寺を再興したのが享保4年(1719)のことである。
 本堂の西側には文化財とされている薩摩義士の墓がある。宝暦3年(1753)12月25日幕命により濃尾の三大河川の治水の難工事を薩摩藩が受け城代家老平田靭負の指示で80数名が3年の歳月濁流と戦い、悪疫に悩み、忍苦の万難を排し藩金側万両の大金を費やして遂に宝暦5年5月24日完成させたが、靭負は大金支出の責任を重んじて割腹、部下も次々と没し、当寺には13名を埋葬し之を祀る。
 毎年4月3日には慰霊祭を行なっている。遺族の方々を始め、歴史探訪の方の参詣もあり、また鹿児島県との交流もできている。

【現 況】
 古くから伝わる地蔵祭が夏にある。暑い最中大提灯を掲げ、子供相撲や余興があり盛大に行なわれている。